ぶらっと遡上探索

河川沿いの散策、橋と付近の名所を写真で紹介します。偶にSpotで色々と...

Scene-325 玉川上水『平右衛門橋~小金井橋』


This best shot
 

次回アップ予定:Scene-326 玉川上水『貫井橋~山家橋』(02/14 12:00)
[Vol-09] 今回は関野橋から継続遡上して、平右衛門橋、新小金井橋、陣屋橋、小金井橋までの紹介です。関野橋から260m上流に架かるのが『#77平右衛門橋』で、玉川上水左岸の小金井市関野町1丁目と右岸の小金井市緑町3丁目とを結ぶ人道専用橋です。橋の名前は公募で、江戸時代に武蔵野新田の開発に尽力し、玉川上水堤にヤマザクラ並木を植樹した川崎定孝(通称:平右衛門)に由来しています。四谷大木戸からの距離が21.2kmなので、玉川上水の遡上は半分完了ですね。






 名称:平右衛門橋
 構造種別:1径間フィーレンディール
 四谷大木戸からの距離:21.2km
 橋の長さ:12.3m
 有効幅員:約4m
 竣工:2015年(H27)


平右衛門橋の上流にNTTケーブル橋が架かっています。右岸側は80haの広さの小金井公園が在り、運動公園や1800本の桜が植えられた花見の名所になっています。桜には早いけど、チョット寄ります(トイレ)。


小金井公園入口脇に真言宗豊山派寺院の真蔵院が在ります。創建は不詳、御嶽山世尊寺の塔頭で、関野新田を開発した関勘左衛門の父甚五左衛門を開基として、1745年(延享2)に現在地に移転、秀典による開山と云われています。山号:慈眼山、寺号:普門寺、本尊:聖観世音木像、所在:小金井市関野町2-8-4。多摩八十八ケ所霊場の31番札所です。




真蔵院から都道7号線まで戻り、西に260m進むと『#78新小金井橋』が架かっています。玉川上水左岸の小金井市関野町2丁目と右岸の小金井市緑町3丁目・小金井市桜町1丁目とを結び、一般道が通ります。




 名称:新小金井橋
 構造種別:1径間PC桁
 四谷大木戸からの距離:21.6km
 橋の長さ:約11m
 有効幅員:約7m
 完成:1966年(S41)


新小金井橋の上流194mに架かるのが『#79陣屋橋』で、玉川上水左岸の小金井市桜町3丁目と右岸の小金井市桜町1丁目とを結ぶ、人道専用橋です。袂の橋由来案内によると、北側の関野新田に幕府の陣屋が置かれ、川崎定孝の手代が常駐していました。此の陣屋から南に延びる道が陣屋道、玉川上水を渡る橋が陣屋橋でした。此の先上流両岸に並ぶ小金井桜は、新田開発が行なわれた1737年(元文2)頃、幕府の命によって川崎定孝らが植えたものです。




 名称:陣屋橋
 構造種別:1径間PC桁
 四谷大木戸からの距離:21.8km
 橋の長さ:約12m
 有効幅員:約1.5m
 完成:1973年(S48)


陣屋橋から北に300m程、先程の小金井公園内に野外博物館として設置された、「江戸東京たてもの園」が在ります。前身の武蔵野郷土館を拡充する形で1993年(H5)に開園、現地保存が出来なくなった文化的価値の高い建造物を移築復元し、保存展示されています。正面入り口の建物がビジターセンターと呼ばれる受付で、1940年(S15)に皇居前広場で行なわれた紀元2600年記念式典の為に仮設された光華殿を、1941年(S16)に移築したものです。休園日:月曜日と年末年始、入園料:400円。園内は7haの広さで、季節の木々も在り、暇潰しに最適な場所ですね。平日なのに来場者も多く賑わっていました。所在:小金井市桜町3-7-1。エントランス広場に置いてある午砲は、江戸時代の「時の鐘」に替わりに空砲で正午を通報したもので、1871年(M4)~1929年(S4)まで皇居内旧本丸跡で使用されていました。




園内は3つのゾーンに分けられているので、先ずは、武蔵野の農家と山の手の住宅が展示されている西ゾーンから紹介します。■吉野家:最西端に在り、名主役を務めた農家と云われています(建築時期/場所:江戸時代後期/多摩郡野崎村)。■奄美の高倉:湿気や鼠害から穀物を守る為の高床式倉庫です(江戸時代末期頃/鹿児島県大島郡宇検村)。■八王子千人同心組頭の家:八王子に配備された徳川家の家臣団で、式台付きの玄関などは、一般民家より高い格式を示しています(江戸時代後期/八王子市追分町)。


樹林ゾーンに古墳も並んでいます。端に在るのが■瀬戸岡1号墳:河原石を用いた地下式横穴の石室です(飛鳥時代(7世紀後半)/あきる野市瀬戸岡)。山の手通りに入り、南側に在るのが■三井八郎右衞門邸:第二次大戦終戦後に京都から麻布に移築された三井財閥本家の邸宅です(1874年(M7)/港区麻布)。対面が■常盤台写真館:郊外住宅地の常盤台に建てられた写真館で、照明設備が発達していない当時、安定した照度を得る為、大きな窓に摺りガラスが嵌め込まれています(1937年(S12)/板橋区常盤台)。


山の手通りの北側に並んでいるのが■デ・ラランデ邸:気象学者・物理学者の北尾次郎が自邸として設計したと伝わる平屋建てでしたが、ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより、木造3階建てに増築された西洋館です(1910年(M43)頃/新宿区信濃町)。■前川國男邸:日本の近代建築の発展に貢献した建築家前川國男の自邸です(1942年(S17)/品川区上大崎)。屋外展示物も幾つか置かれています。■いすゞボンネットバスTS11-改(1968年式):元は航空自衛隊の使用車両でした。塗装は映画出演の際に変更された都バス仕様で、動態保存されています。


センターゾーンには格式ある歴史的建造物が並んでいます。ビジターセンターの真裏に在るのが■旧自証院霊屋:尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、其の母お振の方(三代将軍徳川家光の側室自証院)を供養する為、幕府大棟梁甲良宗賀に建立させた華やかな霊廟建築です(1652年(慶安5)/新宿区市ケ谷富久町)。■高橋是清邸:2.26事件で暗殺された政治家、高橋是清の邸宅です。総栂普請で和風邸宅に窓硝子を使った初期の事例で、是清は此の建物の2階で暗殺されました(1902年(M35)/港区赤坂)。■西川家別邸:北多摩屈指の製糸会社、西川製糸創業者の西川伊左衛門が接客用兼隠居所として用いた和風邸宅です(1922年(T11)/昭島市中神町)。


東ゾーンは下町の町並みが再現されています。■天明家:江戸時代の名主役を勤めた豪農が住んだ、長屋門をもつ格式高い農家です(江戸時代後期/大田区鵜ノ木)。■村上精華堂:台東区池之端の不忍通りに面して建っていた小間物屋(化粧品屋)です。正面は人造石洗い出しで、イオニア式の柱を持ち、当時としてはとてもモダンな造りとなっていました(1928年(S3)/台東区池之端)。■植村邸:建物の前面を銅版で覆った看板建築で、外観は全体的に洋風に纏まっていますが、2階部分は和風の造りになっています(1927年(S2)/中央区新富)。


下町中通りの東側に在るのが■武居三省堂&花市生花店:明治初期に創業した文具店で、建物は震災後に建てられた看板建築で前面がタイル貼り、屋根の形に特徴が有ります(1927年(S2)/千代田区神田須田町)。隣の花市生花店は昭和初期に建てられた看板建築の花屋です(1927年(S2)/千代田区神田淡路町)。■万徳旅館:青梅市西分町の青梅街道沿いに在った旅館で、創建当初に近い姿で復元、室内は旅館として営業していました(江戸時代末期~明治時代初期/青梅市西分町)。■子宝湯:昔の面影を残す東京の銭湯です。大型の唐破風や玄関上の七福神の彫刻、脱衣所の折上格天井など、贅を尽くした造りとなっています(1929年(S4)/足立区千住元町)。


■万世橋交番:デザインや建築様式から明治時代のものと思われています。正式名称は須田町派出所。神田の万世橋の袂に在りました(明治後期(推定)/千代田区神田須田町)。■上野消防署望楼上部:1970年(S45)迄使用されていた三脚四層式外廊型の望楼(火の見櫓)で、全高23.6mのうち上部7mが移設されています(1925年(T14)/台東区東上野)。■都電7514号:ワンマン化改造を受けなかった東京都交通局7500形車両で、静態保存されています(1962年(S37)製造1978年廃車)。時間が有れば、もっと細かい所まで見たいね、良い場所です。毎月第3水曜日はシルバーデーで、65歳以上は無料になるので、来年の3月以降に又こよう(笑)。


都道7号線まで戻り、西に160m進み右折100m程に是政稲荷神社が在ります。是政新田の開発に際して1736年(元文1)に創建、1909年(M42)小金井神社に合祀されたものの、1946年(S21)に分祀しています。祭神:倉稲魂神、所在:小金井市桜町3-5-21。


裏手の小金井公園にSL(C57186)が静態展示されているので撮りに行きます。柵で囲われていて近付けませんが、休日と祝日は柵が開門されていて近くまで寄れますよ。1946年(S21)の製造で、山形、新潟、熊本、宮崎を経由して1975年(S50)北海道/旭川で廃車になっています。


西に100m程、公園西口から出て南に160m程進むと、今回の終着地点の『#80小金井橋』で、玉川上水左岸の小金井市桜町3丁目・小平市御幸町と右岸の小金井市桜町1丁目・2丁目とを結び、都道15号線(小金井街道)が通ります。橋の袂に橋の歴史案内が在ります。橋の歴史は古く、1653年(承応2)玉川上水が開かれた時の架橋と思われ、やがて小金井堤が桜の名所になると、金井橋、黄金井橋、金橋などとも呼ばれ、歌川広重らが錦絵や挿絵に描いています。先代の橋は1930年(S5)に煉瓦造りアーチで架橋されましたが、道路拡張により役目を終え、煉瓦アーチと要石が遺構として右岸下流側に展示保存されています。脇に復元された水神の祠も在ります。






 名称:小金井橋
 構造種別:1径間PC桁
 四谷大木戸からの距離:22.1km
 橋の長さ:約16m
 有効幅員:約24m
 完成:2008年(H20)


>>>後書き<<<
小金井橋からJR武蔵小金井駅へ行くバスが在りましたので一旦帰宅し、次回は小金井橋から遡上して、貫井橋、茜屋橋、小桜橋、喜平橋、山家橋までの紹介です。

お気付きの点、照会などがありましたら[拍手]ボタンからコメントを送って下さい、非公開なので気軽にどうぞ。尚、問い合わせ等につきましては、返信用のメアドの書き込みも願います。

関連記事

テーマ:風景写真 - ジャンル:写真

  1. 2017/02/10(金) 12:00:00|
  2. 玉川上水

最新記事

カテゴリ

多摩川 (62)
多摩川に架かる橋--095 (1)
隅田川 (18)
隅田川に架かる橋--040 (1)
荒川 (59)
荒川に架かる橋----116 (1)
浅川 (14)
浅川に架かる橋----057 (1)
南浅川 (7)
南浅川に架かる橋--036 (1)
江戸川 (21)
江戸川に架かる橋--041 (1)
神田川 (18)
神田川に架かる橋--153 (1)
秋川 (15)
秋川に架かる橋----067 (1)
北秋川 (5)
北秋川に架かる橋--020 (1)
鶴見川 (21)
鶴見川に架かる橋--123 (1)
恩田川 (7)
恩田川に架かる橋--048 (1)
野川 (15)
野川に架かる橋----107 (1)
日本橋川 (5)
日本橋川に架かる橋031 (1)
相模川 (35)
相模川に架かる橋--159 (1)
玉川上水 (18)
玉川上水に架かる橋150 (1)
石神井川 (20)
石神井川に架かる橋179 (1)
入間川 (16)
台湾-台北 (1)
ベトナム-ハノイ (2)
札幌雪まつり (2)
小樽 (1)
加茂水族館 (1)
弥彦温泉 (1)
寶川温泉 (1)
那須塩原温泉 (1)
日光 (2)
袋田の滝 (1)
秩父 (5)
川越 (2)
奥多摩 (2)
やまなみ五湖 (1)
忍野八海 (1)
鎌倉 (1)
横須賀港 (1)
三浦海岸 (1)
真鶴 (2)
伊東城ケ崎海岸 (1)
河津町 (1)
京都・奈良 (3)
大阪-関空と四天王寺 (1)
新宿御苑 (1)
三鷹国立天文台 (1)
神代植物公園 (2)
府中郷土の森博物館 (2)
昭和記念公園 (1)
横田基地日米友好祭 (2)
厚木基地日米親善春まつり (1)
川崎市立日本民家園 (1)
その他 (8)

月別アーカイブ

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

天気予報

東京の天気予報

東京の天気予報
-天気- -FC2-

検索フォーム

QRコード

QR

FC2カウンター

ご訪問 ありがとうございます。   リンクフリーです。