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次回アップ予定:Scene-144 浅川左岸 『一番橋、平山橋、滝合橋』(11/17 12:00)
今回は立川の昭和記念公園に行き、秋めく園内の銀杏、紅葉をSpotで紹介します。昭和記念公園は、戦後米軍が旧立川飛行場を接収した立川市と昭島市に跨る立川基地跡地に開設された国営公園で、東京ドーム約40倍の広大な緑あふれる都会のオアシスで、立川市と昭島市の広域避難場所の一つにも指定されています。入園料金:¥410、休園日:年末年始と2月第4月曜日と火曜日。所在:立川市緑町3173。自宅最寄り駅からJR立川駅まで20分、あけぼの口まで徒歩10分と近い場所です。入口手前そよぎの丘に、風に畝るススキの群生が在ります。近くにはススキに似たシロガネヨシも植えられています。ススキはイネ科ススキ属ですが、シロガネヨシ(白銀葦)はイネ科シロガネヨシ属。南米大陸の草原(パンパス)育ちである事からパンパスグラスと呼ばれており、最大で高さ6mにもなるそうです。みどり橋を渡った先が昭和記念公園の立川口Gateです。
メイン通路を進むとカナールと呼ばれる、ブロンズモニュメントと大小噴水を配した回廊的なゾーンが在ります。全長200mに亘る水の流れの両脇には、秋色に染まる4列106本の銀杏並木が配置されていますが、此れだけ銀杏が並ぶと♀の木も在り、ウンティ~の匂いが漂い其の先にはギンナンが転がっています(笑)。大噴水の流れを1/2000秒で撮るとこんな感じになりました。
公園内、広過ぎますね。通路も曲がりくねった網の目状態で方向感覚が無くなります。取り敢えずパンフの地図を見ながら右廻りで進みます(携帯ナビは充電を忘れ使えん状態)。ふれあい広場の大欅を過ぎて、ふれあい橋を渡ると水鳥の池に出ます。右側に花木園、モミジも良い色付きです。此処にもパンパスグラスが植えられています。花木園に咲いていたのは、ハイブリット系のコウテイダリアで、皇帝ダリアと普通のダリアとの交配種です。
水鳥の池を左側に進んで行きます。池周りの木々も緑、黄、紅葉とカラフルに色付いています。池の奥側はバードサンクチュアリーになっていて、岸辺には川鵜やアオサギの姿が見えます。カルガモが拍手パチパチしています。あのね~、パチパチは拍手ボタンからですよ!(笑)
水あそび広場横にナンキンハゼ(南京櫨)が在ります、未だ外皮は殆ど緑ですが黒くなって割れると脂肪が付いた白い実だけが枝先に残る不思議な木です。何故かと云うと、鳥に食べて貰い易くして種を拡散させる為で、自然が作った凄いシステムですね。一部白く熟した実も成っていたので載せます。隣に黄色に色付いたモクレン科のユリノキ(百合の木)も在ります。上ばかりに目を囚われますが、足元には茜科ペンタスと云う小花も綺麗に咲いていますよ。和名は草山丹花(くささんたんか)云い難い名前です。
道成りに進むと、もみじ橋が在りますが、左側のいちょう橋を渡ります。橋の先のうんどう広場横にも約300mのかたらいの銀杏が並んでいます。此方の銀杏並木の方がスケール大きいですね。平日なのに来園者が沢山、写真を撮る人も多くて邪魔だな!てっ、自分もそうずら(笑)。殆どの人が此の先のお勧めの日本庭園へ向かっています。
途中に数は少ないですが山茶花も咲いていますよ。うんどう広場の端を東側に進むと、トチノキ(栃の木)並木が在ります。トチノキは葉っぱが大きいので直ぐ判りますね。落葉広葉樹で今が紅葉の見頃、風が吹いたら直ぐに散ってしまいそうです。
500m程クネクネと進むと日本庭園の入口に到着。園内には色々なモミジが在りますが、紅葉時期が若干違うので燃え上がる様な赤色、黄金色などの異なる色付きで絶景です。数が多いのがオオモミジ、イロハモミジとウチワカエデが少し在ります。ところでモミジ(紅葉)とカエデ(楓)の違い、判りますか?植物学的にはモミジもカエデも、分類上カエデ科のカエデ属です。見た目の違いは、モミジは葉の切れ込みが5~7で深いのに対して、カエデは切れ込みが多くて浅いのが特徴です。
庭園内には小さな池や休息出来る清池軒、お茶が飲める歓楓亭(有料)が在ります。清池軒の周囲には色々なモミジが植えられていて、其れにつられて人も多く集まる人気スポットです。11月下旬までが見頃ですよ。
園内には有料のパークトレイン(フリーパス¥500)も走っていますが、高いし遅いし年寄、子供用ですね。日本庭園の裏側に、こもれびの里が在るので行きます。途中に枝豆の木?が在ります(嘘)、ネムノキ(合歓木)ですよ。赤い実が成っているのはピラカンスです。道端の草むらに緑色の虫が這っています、バッタかなと思ったらカマキリでした。前脚に白黄色のイボが在るのでハラビロカマキリ(腹広螳)、ピントが合うまで接写でしつこく撮っていたら、鎌を前に身構えて攻撃態勢で怒っています。
こもれびの里は、昭和30年代の武蔵野の農村の風景を再現した場所で、時期に応じて炭焼き、蕎麦作り、芋掘りなどが体験出来ます。里の小屋には収穫した柿が吊るされています、食べたいね。敷地内には復元された農家や水車小屋、古民家などもオープンされています。農家の北側の丘に赤ソバ畑が在り、赤ソバの花が満開です。普通のソバの花は白ですが、此の赤ソバは高嶺ルビーと呼ばれる品種でヒマラヤ原産です。勿論、蕎麦粉は普通の物と同じであり、目と舌で味わえるそうです。
日本庭園から、みんなの原っぱを縦断して帰ります。原っぱには大きなヒマラヤスギや大欅が聳えています。途中の眺めのテラス前に懐かしい車が並んで居ます。11/8日から1箇月開催される「昭和の名車展」の準備でした。代表的な車をパチリ、懐かしいですね。ナンバーは型式年です。
>>>後書き<<<
昭和記念公園は銀杏並木の名所である事は知っていましたが、紅葉スポットでもある事は知りませんでした。探して見ると色々在りますね。因みに現在の都内紅葉スポットランキングでは、昭和記念公園が1位でした。こんなに近くに在ったのにね(笑)。3時間程で一通り廻れますが、季節が変わると趣が違うので春先に又、行きたい処ですね。次回は通常Sceneに戻って浅川左岸の河口から遡上して、一番橋までを紹介します。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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