ぶらっと遡上探索

河川沿いの散策、橋と付近の名所を写真で紹介します。偶にSpotで色々と...

Scene-46 多摩川左岸 『好文橋』


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今回は、多摩川左岸の和田橋から好文橋までを紹介します。和田橋から前回紹介の神代橋までは見処が無いのでスルーします。神代橋へ向かう199号線手前にJR日向和田(ひなたわだ)駅が在り、其の先に青梅名物の「へそまんじゅう」を売る、へそまん総本舗が在ります。昔、戦の時に此の饅頭を腹巻に入れて兵糧にしていたが食べる時に形が変形していて、真ん中がへその形になっていた事から「へそまんじゅう」と云われるようになったとの事です。1個¥105で白と茶色の2種類、出来立てのホカホカが戴けます。何れもつぶあんで、そんなに甘くなく美味でした。店の横に、へその緒観音が在ります。へその緒は命の原点であり祖先に直結するもので、現世の肉体と後世を結ぶものであり、手を合わせる対象としては最も相応しいとの事です。
 

 

JR青梅線と並行する411号線を進みます。へそまん総本舗の先、左側にお洒落な白い洋館が在り、RoseTownTeaGardenと云う看板が出ています。数年前までセントフローリア教会として使われていた建物を利用した、イングリッシュアフタヌーンティのお店です。定休日:火曜日、所在:青梅市二俣尾1-3-1。前回紹介した神代橋から上流方向を撮った時に写っていた洋館です。と云う事は洋館から神代橋全体が見える筈であり、神代橋上流の絵は此処の庭から撮影させて頂きました。
 

此の先の411号線沿いに釜めし屋さんが2軒並んでいます。1軒目が右側に在る「奥多摩茶屋たの志り」、釜めし¥1500、他にもメニュー豊富、所在:青梅市二俣尾1-45。ちょっと左先に在るのが「奥多摩釜めし」、此方の釜めしは¥1680、他にもメニューあり、所在:青梅市二俣尾1-49。
 

沿道脇にムクゲが咲いています。ムクゲ(木槿)はアオイ科の落葉低木で、インドや中国が原産で庭木として広く植栽されており、多数の園芸品種が存在します。下のムクゲは花笠と云う品種です。
 

更に400m程進むと右手に石神社(いしがみしゃ)が在ります。創建不詳、祭神:盤長姫命(いわながひめのみこと)、所在:青梅市二俣尾1-199。入口鳥居は1973年(S48)奉納刻が在る明神鳥居です。
 

 

境内にある大銀杏は幹周6.5m、樹高25mを超える巨樹として、青梅市の天然記念物に指定されています。
 

夏真っ盛り、セミが彼方此方で鳴き出し五月蠅くて暑苦しいです。神社境内の杉の幹にもアブラゼミが沢山停まっています。
■アブラゼミ(油蟬)は大型で体長6cm前後、頭部は胸部より幅が狭く、上から見ると頭部は丸っこい。体は黒褐色で前胸の背中には大きな褐色の斑点が2つ並びます。セミの多くは透明の翅を持つが、アブラゼミの翅は前後とも不透明の褐色をしていて、世界でも珍しい翅を持つセミです。アブラゼミと言う名前の由来は、鳴き声が油を鍋で熱したときに撥ねるジリジリという音に似ている事から名付けられたとされ、日本全国、朝鮮半島、中国北部に分布しています。
もう1種類、「ミーンミンミンミンミンミー」という鳴き声が良く知られているミンミンゼミもいました。
■ミンミンゼミ(ミンミン蝉)は和名通りの鳴き方で判り易い名前ですね。体長は4cm前後で、幅が狭い頭部と太くて短い腹部を持ち、太く短い卵型の体型をしています。胸部と腹部の境界付近が白いが、他は黒地の地に水色や緑色の斑紋があり、日本産のセミとしては比較的鮮やかな色です。
セミ(蟬・蝉)はカメムシ目(半翅目)セミ科に分類される昆虫の総称で、成虫の♂は腹腔内に発音膜と共鳴室、腹弁などの発音器官が発達し、鳴いて♀を呼びます。成虫の寿命は1~2週間の短命と云われているが、実際は約1ケ月、更に幼虫として地中で生きている期間は3~17年(アブラゼミは6年)も有り、短命どころか昆虫類でも上位に入る長寿です。
 

石神社から100m程先にJR石神前駅が在りますが、駅名は石神社が由来になっています。駅近くの411号線沿いにブリヂストン奥多摩園入口が在ります。石神前駅は青梅電気鉄道直営の遊園地「楽々園」の最寄り駅として設置されたもので、「楽々園」の跡地はブリヂストンに売却され、ブリヂストンの保養施設「奥多摩園」になっています。所在:青梅市二俣尾1-264。
 

411号線の石神駅前信号を左折して好文橋方向へ向かいます。橋の手前右に神明鳥居と小さな祠が建つ、八幡大神が在ります。創建不詳、祭神:応神天皇(おうじんてんのう)、所在:青梅市二俣尾2-325。
 

本日終着地点の『#59好文橋』に到着です。好文橋は多摩川左岸の梅郷に設立された青梅市立西中学校への通学用として架けられた人道専用の橋です。
 

橋の袂に河原へ降りられる道が在るので橋の絵を撮りに下に降ります。河原に来たら序に何時ものクールダウン休憩ですね、此処の水も冷たく気持ちん良かです。
 

好文橋は水面からの高さが20mで、橋からの見晴らしは絶景ですね。
 

 

 

 



名称:好文橋
構造種別:上路鋼パイプアーチ
河口からの距離:66.2km
橋の長さ:138m
竣工:1975年(S50)





>>>後書き<<<
普段、饅頭は買わないのですが成り行きで、へそまんを食べましたが疲れている時は甘い物が良いですね。脳味噌がリフレッシュして疲労が取れた気がします。次回は多摩川右岸の神代橋から奥多摩橋までを紹介します。

8/24日に第31回調布市花火大会が開かれ、自宅から直ぐなので京王相模原線橋梁近くまで行き、見物しましたので 又、花火の絵を載せます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  1. 2013/08/27(火) 03:00:00|
  2. 多摩川

Scene-45 多摩川右岸 『神代橋』


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今回は、多摩川右岸の万年橋から神代橋までの紹介です。万年橋から都道45号・吉野街道沿いに400m程進んだ右手の丘の上に畑中神社が在ります。由緒板によると、通称権現さまと云い、その昔近くの東畑中神社(今は廃祉)を熊野権現、西畑中神社(当所)を箱根権現と呼んでおり、明治に東西を合祀して畑中神社となったとの事です。祭神:伊邪那美尊(いざなみのみこと)、彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)、伊邪那岐尊(いざなきのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、所在:青梅市畑中2-556。入口の神明鳥居を潜り石段を上がると、左手に手水舎が在ります。
 

拝殿の前に1921年(T10)奉納刻の狛犬が居ます。左の吽形狛犬が押さえている玉取りは、中が空洞の透かし彫ですね。正面に本殿が位置しています。
 

 

畑中神社から100m程進んで右折、畑中幼稚園先に臨済宗建長寺派のお寺、地蔵院が在ります。1504年(永正1)に貴安秀一を開山として創建されたと伝えられています。山号:宝珠山、本尊:地蔵菩薩像、所在:青梅市畑中2-583−1。地蔵院の入口左手に湧き水が流れています。此れは川岸段丘のハケ下に在る横井戸と云う珍しい物です。現在も横井戸からは約0.3トン/時の水が流れ出ています。天候は30℃程度で凌ぎ易いが、坂道が多い処を動き回ると汗びっしょり。横井戸の水は冷たく、汗で濡れたタオルを此処で洗わせて貰いました。
 

入口の山門は17世紀前期の建築物で切妻造鉄板葺(建築当時は茅葺であった)の古い四脚門で、青梅市の有形文化財に指定されています。山門の木には手水舎が在ります。本尊脇に古くから布袋尊が安置されていましたが、現在は布袋堂に移されています。本堂は安永年間(1764~1780)に再建していますが、上棟の日に五羽の鶴がやって来て天空に舞ったという事から五鶴堂と呼ばれていたそうです。
 

 

寺庭には、梅の実の尻にイソギンチャクが付いたようなグロイ実が成っていました、初めて見る実で何ですかね?帰宅してから暫くの間検索して、やっと判りました、ロウバイの実です。ロウバイ(蝋梅)は、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、冬に黄色い花を付けます。ロウバイの実は種子などにアルカロイドであるカリカンチンを含み有毒だそうですので、食べられませんよ。
 

同じく庭に、額紫陽花が咲いていましたが、普通の額紫陽花とちょっと違う種類なので此奴も検索して確認しました。山紫陽花の紅と云う品種です。
 

山門の右手前方に水琴窟と書かれた供養碑(H20年供養)が在り、地面に竹の筒が立ち、横に柄杓が置いて在ります。水を掬って竹筒の中に流してやると、ピーンと云う反響音が竹の中から聞こえて来ます。へぇ~面白いね、どんな構造になっているのかな?此奴も確認。深穴を掘って水が一定量溜まる様にして、その上に穴を開けた甕(かめ)を逆様に被せて、其の穴に繋がる竹筒を地表に出してから深穴を埋めるだけで簡単に造れるそうです。
地蔵院脇の道路当面にお堂が建っていましたが、表記も無く、検索しても判りませんでしたが、屋根が良い感じの曲線を出していたので載せておきます。
 

吉野街道に戻ると老舗ぽっい蕎麦屋が見えました、時間は11:00。朝飯抜きなので此処で食べて行こうと思ったら、残念!未だ準備中でした。斜め向かいにセブンイレブンが在ったので、冷しぶっかけとろろ蕎麦を購入、パーキングで戴きました。吉野街道を500m程進むと、黒塗り土蔵造りの古民家が見えました。此の民家脇の細道を入ると無野神社が在るので寄ります。
 

脇道を50m程、山側に上った処に在る無野神社。入口に神明鳥居と小さな祠が建つ神社で創建は不詳です。祠の社額は崩し文字で、無野神社?熊野神社?とも読め、微妙です、何方なのかな?。所在:青梅市和田町1-315。神社から日向和田方向を眺めると、丘陵に挟まれた多摩川沿いに集落が密集しているのが良く判ります。
 

 

吉野街道と梅ケ谷峠入口交差点付近に旧村社である和田町の稲荷神社が鎮座しています、創建不明。祭神:倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、所在:青梅市和田町2-476。入口鳥居と二の鳥居を潜り、石段の途中に1866年(慶応2)の刻が在るキツネさんが鎮座しています。
 

 

 

吉野街道を直進します。街道沿いに立つ街路樹、此処は青梅なので勿論梅の木ですね。実が沢山落ちていて汚いです、車の排ガスまみれの梅の実なんて誰も拾わないですよね。今回最終地点の神代橋へ入る梅郷4丁目交差点手前に眈黙庵(たんもくあん)と云うお店、へそまんじゅう屋さんです。青梅では普通の和菓子屋さんでも売っていて名物らしいです。
 

神代橋手前近くに有名な、蕎麦屋さん「そば処はら」が在ります、先程とろろ蕎麦を食ったので、場所だけ確認します。橋の手前150mに在る蕎麦屋「梅林亭」を曲がった先100mの位置に在りました。営業は土日曜の11:30から作り仕舞いの看板在り。そうだよね、平日開いても此処まで客は来ないよね、所在:青梅市梅郷3-882。
 

今回の終着地点『#58神代橋』に到着です。橋の袂の街路樹も梅、此方も梅の実だらけで野鳥の餌です。
 

神代橋の下にはカヌーが無造作に置かれているようだが、良く見ると、ちゃんと水が溜まらないように裏向きで並べられています。近くに在るカヌー教室で使うカヌーみたいです。カヌーは小舟の総称で、使用するパドル(櫂)の種類によってカヌーとカヤックに分けられるそうです。因みにパドルが片側にのみ付いているのがシングルパドルで、カヌーで使用。パドルが両端についているのがダブルパドルでカヤックになります。
 

最後に神代橋を紹介します。青梅街道と吉野街道を結ぶ橋で都道199号梅郷日向和田線が通ります。水面からの高さは21mで、下流上流共に両脇は渓谷的な雰囲気で緑も深く、秋の紅葉の時期に来たら綺麗だろうね。
 

 

 



名称:神代橋
構造種別:上路鋼ランガー桁
河口からの距離:65.1km
橋の長さ:132.4m
竣工:1969年(S44)





>>>後書き<<<
次回は多摩川左岸の和田橋から好文橋までを紹介します。今回は見処が少なくて余白が残ったので、8/17日に開催された「世田谷区たまがわ花火大会」を見物に行った時の絵を載せます。会場は東急田園都市線二子玉川駅周辺ですが混雑するのが判っているので、少し離れたJR久地駅から徒歩15分の宇奈根の河川敷でスタンバイ。売店屋台は無いけど、草の上でゆったりと良い角度で鑑賞出来ました。此処は穴場ですよ!当日は風が吹いており花火の絵が左に流されていますが、ご容赦を。今週、8/24日は調布でも花火大会が予定されています。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  1. 2013/08/22(木) 03:00:00|
  2. 多摩川

Scene-44 多摩川左岸 『和田橋』


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今回は、多摩川左岸の柳淵橋から和田橋までの紹介です。スタートはJR青梅駅で柳淵橋付近は見処が無いので駅近くに在る、英(はやぶさ)稲荷神社から紹介します。創建不詳、地元の人々により祠が祀られたもの。祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、所在:青梅市仲町253。入口の鳥居は神明鳥居で1925年(T14)奉納刻有り。
 

撮影中に上から鳥が降りて来ました、セキレイです。良く観ると雛で、巣立ちしたばかりで思うように飛べないみたいだ、大丈夫かな。暫く石垣の上でしゃがみ込んでいましたが、元気よく鳥居の上に立ち親鳥を呼んでいます。よかったね。
 

駅西側の踏切を渡った所に真言宗豊山派の梅岩寺が在ります。長徳年間(995~999)に寛朝が開山したと云われる古刹です。山号:竜光山、院号:能満院、本尊:虚空蔵菩薩像、所在:青梅市仲町235。山門を潜ると左手に本堂が在り、本堂前に弘法大師像が立っています。其の足元に弘法大師の足形が在り此の足形を踏めば四国八十八ヶ所に巡礼されたのと同じ功徳があると云われています。
 

 

本堂の前と左側の山裾に巨大な江戸彼岸の枝垂れ桜が在ります。幹回り約3m、樹齢150年で青梅市の天然記念物に指定されています。開花時期には多くの人が此の枝垂れ桜を見物に来るそうです。
 

駅前を通る411号線で西方向に300m程進むと森下町の熊野神社が在ります。此の場所は1590年(天正18)に設置された青梅陣屋の跡地で、其の鎮守社として森下地区の人々によって祠が祀られました。祭神:伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、事解之男命(ことさがのおのみこと)、所在:青梅市森下町556。鳥居は1912年(T1)奉納の神明鳥居、本殿横に立つシラカシは神社創建と当時に植えられたブナ科の常緑高木で、幹回り392cm、青梅市の天然記念物に指定されています。
 

狛犬は1928年(S3)建立、境内社として谷稲荷大明神が祀られている。境内左に谷稲荷大明神が祀られています。
 

 

熊野神社を南下して多摩川方向に進みます。100m程下ると天ヶ瀬にある真言宗豊山派の金剛寺が在ります。承平年間(931~938)に平将門による創建と伝えられ、元享年間(1321~1324)に再興された三田氏、小田原北条氏の帰依を得た古刹です。山号:青梅山、院号:無量寿院、本尊:白不動明王画像、所在:青梅市天ヶ瀬町1032。木のぬくもりを生かした板塀が途切れた処に総門が建っています。
 

総門を潜り進んで行くと表門(山門)が在ります。此の表門は1831年(天保2)の火災の際に唯一消失を免れた建物で都の有形文化財に指定されています。表門の左に鐘楼台、本堂は正面に位置しています。
 

 

金剛寺にも有名な枝垂れ桜が在りますが、今の時季開花しているのは紫陽花です。額紫陽花も紫、白などの色彩が目を楽しませてくれます。
 

金剛寺の隣に瑞宝院が在りましたが、本堂の看板には真言宗醍醐派修験道 瑞宝院天ヶ瀬不動教会と書いて有ります。所在:青梅市青梅1026。横に赤い鳥居の稲荷神社が在ります。
 

多摩川方向に進むと天ヶ瀬の八坂神社が在ります。創建不詳、古くは牛頭天王社と呼ばれ、地元では天王様と親しまれています。1868年(M1)に神社法の公布により京都の本社が八坂神社に改名された事に伴い、此の社も八坂神社と改名しています。祭神:素戔嗚尊(すさのおのみこと)、所在:青梅市天ヶ瀬町958。参道石段を20段程上ると神明鳥居、左手に古くて味のある手水石が在ります。正面が本殿、御神木には良い具合に苔が生していて歴史を感じます。
 

 

一般道から多摩川までの距離は100m程なのですが、川面は殆ど見えず偶にチラホラ垣間見えます。次に寄る予定の九十九(つくも)神社の手前に河原へ降りられそうな細道が有ったので行ってみます。
 

3分程で河原に出ました、石ころだけの河原で撮るものは何もありませんでした。来た序に裸足になり川の中でクールダウン休憩、水は綺麗で冷たく気持ち良いですよ。
 

休憩を終え、九十九神社へ向かいます。途中の沿道にスギの木が並んでいて、丸い球の雌花が咲いています。スギ(杉)は、ヒノキ科スギ属の常緑針葉樹で雌雄同株、一本の株に雄花と雌花の両方を着けます。写っている茶色い房が雄花で5mm径程の楕円形。雌花は略球形で鱗片が密着し表面に小さな棘が出ています。何方も枝先に着きます。捕って匂いを嗅ぐとスギヤニの良い香りがしますが、手がベタベタだ!
 

神明小橋と云う小橋を渡った右手に九十九神社が在りました。創建不詳、青梅出身の政治家、津雲国利氏が隣に在る別荘「日向和田臨川庭園」と共に創ったと云われています。祭神は不詳、各地に九十九神社が在り、九十九神社の祭神は、平将門の乱で殉じた九十九名の霊を祀っていますので多聞?所在:青梅市日向和田2-289。境内は広いが、草茫茫で手入れされていません。鳥居はコンクリート製で1942年(S17)の刻在る明神鳥居です。入口付近に在る狛犬は愛嬌のある顔で笑っている様で、苔がびっしりと生え建立年代は古そうです。
 

 

燈籠も苔が生して良い感じの古さを醸し出しています。祠は屋根が半分崩れていて完全崩壊まで時間の問題です、誰か管理していないのかな。祠前に在る狛犬は台座から含めて全て1本の石柱から彫られたもので、正面を向くと石柱の取り都合からはみ出すからか、横に顔を向けています。真上から見ると四角の中に全て収まっている造りです。
 

 

隣には青梅市が管理する「日向和田臨川庭園」が在ります。此の庭園は青梅町出身の代議士、故津雲国利氏の元別邸で、後に青梅市に寄贈され一般に無料開放されています。故人が生前愛称していたという「臨川梅園」 に因んで名付けられた園名の通り、多摩川を臨む好立地に建てられていて、開園は1984年(S59)です。生憎と取材した当日は月曜日だったのですが開園しておらず、見学出来なかったので塀の隙間から中をバシャッ、綺麗な庭園です。後で判ったのですが、青梅市内の博物館や美術館、庭園などの公共施設は殆どが月曜日休館、休園日になっていました。
 

庭園から坂道を上がり、411号線に出ると和田乃神社が在ります。昔、和田村の総鎮守として和田明神と称していたが、1598年(慶長3)に日向和田村と日影和田村に分村した際に三島明神と改称。明治維新の際に和田乃神社と元の名称に復している。祭神:大山祇神(おおやまずみのかみ)、磐長比売神(いわながひめのかみ)、茅野比売神(かやぬひめのかみ)、所在:青梅市日向和田2-317。入口の一の鳥居は全て角柱で出来た物で、神明鳥居の形であるが正式形式は不明です。二の鳥居は神明鳥居、三の鳥居は両部鳥居、四の鳥居は明神鳥居です。四の鳥居を潜ると左手に手水舎が在ります。
 

 

正面が拝殿、手前に狛犬が鎮座しています。
 

 

411号線を更に100m程下ると明白院が在ります。明白院は天正年間(1573~1592)天江東岳を開山とし、勝沼城主、三田氏の遺臣野口刑部丞秀房を開基として創建されています。山号:日向山、本尊:将軍地蔵、所在:青梅市日向和田2-395。山門は日向和田の城に在ったものを此処に移したと伝えられ、木造茅葺の四脚門として市内に現存する山門の中で最も古構を遺す物で、青梅市の有形文化財に指定されています。
 

明白院前の411号線を進み、日向和田のT字分岐を238号線方向に左折すると本日終着地点の『#57和田橋』に到着です。和田橋は和田町と日向和田の間に架かる橋で、古くは丸太橋などが架けられていました。欄干には梅と鶯の飾り彫があり、橋下ではラフティング(¥8000/人で利用可能)に興じている人もいて楽しそうです。和田橋は上流及び下流から見通おせるロケーションが無く、橋全景の絵が撮れませんでした。
 

 

 



名称:和田橋
構造種別:上路鋼パイプアーチ
河口からの距離: 64km
橋の長さ:98.7m
竣工:1965年(S40)





>>>後書き<<<
挨拶は、「今日も暑いですね!」が、決まり文句になっている今月、炎暑は9月上旬まで続くみたいで、ウンザリですね。仕方ないので遡上探索は気温が上がらない早朝(始発)から出掛け、昼前には切り上げて帰宅しています。水分補給も最初の頃は麦茶で十分だったが、多量の汗をかく今の時期は吸収が早いスポーツドリンクでないとダメですね。次回は多摩川右岸の万年橋から神代橋までを紹介します。
PGA「ウィンダム選手権」。初日78位と出遅れの松山英樹、2日目-5で63人抜きの15位タイにジャンプアップ。トップと6打差、どうなるんだろうね。強豪が少ない此の試合チャンス、最終日にスコアを伸ばしたが上位との差は詰まらず-8で15位でした。8試合参戦で来季のPGAツアーシード確定、凄いぜ!

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  1. 2013/08/17(土) 03:00:00|
  2. 多摩川

Scene-43 多摩川右岸 『万年橋』


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今回は、多摩川右岸の鮎美橋から万年橋までの紹介です。鮎美橋から先の多摩川は大きな岩盤に当たり、S字状に大きく蛇行していて釜の淵一帯が釜の淵公園として1967年(S42)に開園されていて、対岸と此の公園を結ぶ橋が前回紹介の鮎美橋と柳淵橋です。
公園内は木々に囲われ緑一杯の芝生広場が広がり、多摩川の河原にも降りられ泳ぐ事も出来ます。一角に銅像が立ち正面に、榎戸米吉(えのきどよねきち)と彫られています。榎戸氏は青梅の2代目市長で、就任時に周辺四村の合併を実現させ、新庁舎や総合病院を設立するなどの功績がある人物です。公園内には東屋風の綺麗なトイレも整備されています。
 

 

園内の木陰にはベンチが設置してあり、読書に親しむ人々もいます。ベンチの下にはすり鉢上に穴が開いていました。昔、飼っていた事もあるので直ぐ判りました、ウスバカゲロウの幼虫が掘った蟻地獄です。見た事が無い人もいるのでお披露目しましょう。砂ごと掬い平らな所に広げると丸い塊が幼虫です。防止の鍔に載せてバシャッ、撮影後に穴に戻してあげます。
ウスバカゲロウ(薄翅蜉蝣)はウスバカゲロウ科の昆虫の総称で、幼虫はアリジゴクと呼ばれ、軒下等の風雨を避けられるさらさらした砂地にすり鉢の窪みを作り、其の底に潜っています。穴に迷い落ちてきたアリなどの昆虫を捕らえる事で有名です。
 

 

公園内の遊歩道は丘陵の上まで続き、頂上の折り返し地点には休息小屋が有り、見晴らし台からは眼下に多摩川の蛇行や奥多摩丘陵が良く見え、素晴らしい景観です。
 

 

小屋の脇に1961年(S36)に立てられた板垣退助像が在ります。此処に在る理由は台座にある銘文によると、公私に亘って度々青梅を訪れ、多摩地区の政治家とも交友があった事から、青梅を縁の地として立てられたらしい。
 

釜の淵の崖上河畔に建つ一際大きな建物は、日本郵政のかんぽの宿-青梅です。7Fの展望浴場からの眺望は良さそうです、日帰り入浴(¥1000)も可能。一泊:¥15000前後。所在:青梅市駒木町3-668-2。
 

 

かんぽの宿から吉野街道へ戻り、200m程進むと曹洞宗の壽香寺が在ります。創建不詳、山号:臥龍山、所在:青梅市駒木町3-581。山門を潜り正面の本堂の左横に大きな梅の木が在り、梅が一杯落ちている。勿体ないね。もしかして、不殺生戒で梅の実を採らないのかな?判りません。
 

 

300m程先の万年橋へ向かいます。途中、道路脇にビワが成っていました。ビワ(枇杷)はバラ科の常緑高木及び其の果実で中国南西部が原産地です。食べると美味いけど皮を剥くのが面倒だし、種が半分以上を占めていて自分から買う事は無いですね。
 

ちょっと変わった、へんてこりんな花を発見!なんじゃ此れ?「もじゃもじゃの花」で画像検索して判りました。けむりのき(煙の木)と云う漆科、ハグマノキ属の木で、開花時に煙の様に花がボワッと咲く事から付いた名前で、スモークツリーとも呼ばれていますっか、同じじゃねぇ。因みに写真の種類はピンクボールと云う種類だそうです。
 

吉野街道、此処の郵便ポストも旧式の丸型で良いですね。今回終着地点の『#55万年橋(下流側)』と『#56万年橋(上流側)』に到着です。橋の下ではカヤックで遊んでいる人もいて水質は綺麗そうで、鮎釣りの人も数名居ました。
 

 

万年橋は橋の下へ降りられる道が上流下流、共に有るので下からの絵を撮りに河原へ出ます。水質は綺麗で冷たく、下流側の川縁は砂利。裸足で歩くと気持ちいいです。暫く、此処でクールダウン休憩してから帰宅します。
 

最後に万年橋を紹介して終わります。対岸の畑中や駒木野とは、大柳の渡しで結ばれていたが、1897年(M30)に木製のアーチ橋が架けられたのが万年橋の最初です。架橋を記念した碑が袂に立っています。以後1907年(M40)に鋼ブレースド・リブアーチ橋に架け替え、1943(S18)年にアーチをコンクリートで巻き耐力を向上、2005年(H17)には新しいRCアーチ橋に架け替えられています。上流側の橋の袂には旧万年橋(アーチ)の支承部が架け替え工事記念として展示されています。多摩川に架かる橋は此の万年橋(下流側のアーチ橋)までが国土交通省京浜河川事務所が管轄しており、隣の万年橋(トラス橋)から上流は西多摩建設事務所の管轄になります。
 

 

 



名称:万年橋(下流側)
構造種別:上路RCアーチ
河口からの距離:61.8km
橋の長さ:93m
竣工:2005年(H17架け替え)





隣に並んで架かるのが万年橋(トラス橋)で、1974年(H10)に上流側に併設されています。

 

 

 



名称:万年橋(上流側)
構造種別:上路鋼単純プラットトラス
河口からの距離:61.8km
橋の長さ:97m
竣工:1974年(H10)





>>>後書き<<<
今回は移動距離も短く、見処も少なかったです。まあ、こういう時もあるよね。次回は多摩川左岸の柳淵橋から和田橋までを紹介します。
今週は又、猛暑再来、日曜日は彼方此方で、じぇじぇじぇの40℃超え、都内も38℃を越えましたね。こんな時に遡上取材したら倒れるので、今回分はストックデータでアップしています。暑くて外出できないけど、高校野球、世界陸上、全米プロ(松山英樹が後半4連続バーディで巻き返し19位タイ。今回は遼君も頑張ったね29T)など暇潰しに事欠かないですよ。来週は、31℃位に気温が下がるので遡上再開の予定です。

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  1. 2013/08/12(月) 03:00:00|
  2. 多摩川

Scene-42 多摩川左岸 『柳淵橋』


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今回は、多摩川左岸の下奥多摩橋から柳淵橋までを紹介します。スタートはJR青梅駅からです、青梅市ではレトロな映画看板を街中に掲げて街興しをしています。中心となる青梅駅の構内にも早速、昔の映画看板、駅なので鉄道に関する物が飾られています。佐久間良子・仲代達矢主演の「旅路」、高倉健主演の「鉄道員ぽっぽや」などです。改札を出るとバカボンのパパが待っています。作者の赤塚不二夫は満州生まれなので、青梅とは直接関係は無いが、赤塚氏が新潟時代に映画の看板を書く仕事をしていたそうで、映画看板で街興しをしている青梅市に協力したとの事です。
 

 

青梅駅前を横切る旧青梅街道の左側がシネマチックロードと称していて、レトロな映画看板が至るところに飾られています。クリント・イーストウッドの夕日のガンマン、「明日に向かって撃て」等々。
 

 

中間地点に昭和レトロ商品博物館、隣に赤塚不二夫会館が在ります。道路反対側を少し進むと昔のバス停、住吉神社鳥居を挟んで、昭和幻燈館が在ります。尚、3館共通割引券(¥900→¥700)が青梅駅に置いてありますよ。
 

 

 

旧青梅街道に建つ住吉神社に寄ります。住吉神社は1369年(応安2)に延命寺を開山した季竜が、創建と同時に住吉明神を勧請奉祀した事が始まりと伝えられる。祭神:上筒男命(うわつつおのみこと)、中筒男命(なかつつおのみこと)、底筒男命(そこつつおのみこと)、神宮皇后(じんぐうこうごう)、所在:青梅市住江町12。入口の鳥居は左右を支える柱が角柱で造られていて角柱鳥居とも呼ばれる住吉大社独特の鳥居で住吉鳥居と呼ばれています。二の鳥居は1969年(S44)の奉納刻在り。二の鳥居前の狛犬は1964年(39)の建立です。
 

 

参道の石段77段を上がり切った所に1969年(S44)建立の狛犬が在るが、今までに見た中で一番ドデカイです。左には手水舎が在り、手水石の水面に映った拝殿を撮ろうとしたのですが、風が吹いていて失敗。
 

 

住吉神社の本殿は変形春日造で1716年(正徳6)の建立、1824年(文政7)に改築されています。重厚な造りで貫録が有りますね。
 

住吉神社拝殿の左手に稲荷神社、右手に八坂神社、大鳥神社が合祀されています。拝殿裏手に江戸時代後期に活躍した青梅出身の小林天淵(てんえん)が70歳の時に、祖父と自分の廃筆を集めて此の地に埋め其の供養として建てた筆塚が在ります。
 

 

秋川街道沿いに多摩川方向に進みます。途中に臨済宗建長寺派の宗建寺(そうけんじ)が在ります。開山は浄土宗の一翁祖蓮和尚と伝えられており其の後、臨済宗に改宗して玉泉寺の末寺になっています。山号:仙桃山、本尊:毘沙門天像、所在:青梅市千ヶ瀬 6-734。山門を潜ると左に鐘楼台、正面奥に妙音殿が在り、手前に丸形の珍しい庚申(こうしん)塔が建っています。
 

 

本堂の手前に蛙の置物が在り、説明碑には、むかえる(六蛙):若返る、栄える、甦る、福に変える、無事帰る、良く考える。とあります。
 

 

都道5号線沿いに武尊神社が在ります。創建不詳、祭神不詳であるが社名から日本武尊(やまとたけるのみこと)と推定、所在:青梅市千ヶ瀬町4丁目。
 

下奥多摩橋付近には何も無いので、多摩川沿いに近い一般道を遡上します。都の千ケ瀬浄水場の先に臨済宗建長寺派の聚徳(しゅうとく)院が在ります。本尊:観世音菩薩像、所在:青梅市千ヶ瀬町3-477。
 

更に進んで行くと日枝神社が在ります。創建不詳、総本社は日吉大社(滋賀県大津市)、祭神:大山咋神(おおやまくひのかみ)、所在:青梅市千ヶ瀬町5-537。入口の神明鳥居は1980年(S55)奉納刻在り。
 

日枝神社の先が、前回紹介の調布橋。再び都道5号線沿いに1km程進むと臨済宗建長寺派の常保寺(じょうほじ)が在ります。1394年(応永年間)に天ケ瀬町の金剛寺の第2世により創建された寺院で、鎌倉建長寺の末寺です。山門を潜ると左に鐘楼台、本堂が正面に在ります。左手に白瀧不動尊が祀られています。山号:瀑布山、所在:青梅市滝ノ上町1316。
 

 

道路を挟んで対面に市立美術館が在ります。多摩川を望む景勝の地に建ち、絵画の近代化をリードした日本画家、洋画家、戦後の版画家の作品を中心に2100点以上が収蔵されている。休館日:月曜日、観覧料:大人200円、所在:青梅市滝ノ上町1346。絵画には興味ないので入館はパスしました。
 

吉野街道と交差する地点に真言宗豊山派の東光寺が在ります。青梅山金剛寺を本寺として梅岩寺、可蔵院(廃寺)、来可寺(廃寺)と共に建立された梅花五弁の一片、「五智の如来」に倣った古刹である。1884年(M17)に改築、1975年(S50)に本堂の屋根葺替え及び大改修が行なわれています。本尊:地蔵大菩薩像、所在:青梅市滝ノ上町1356。
 

吉野街道の坂を100m程進んだ処に真言宗醍醐派の清寶院が在ります。古くは青柳山清寶密院と称し、創建は不詳であるが、境内から燈明皿等の出土物が有り、室町時代の創建と推定されている。山号:成田山、本尊:不動明王像、所在:青梅市大柳1203。
 

 

清寶院前の吉野街道を万年橋方向に少し下り、柳淵橋へ行きます。それにしても青梅は丘陵地帯で坂が多く、疲れますね。
 

本日終着地点の『#54柳淵橋』に到着です。柳淵橋は1967年(S42)に市民の憩いの場として釜の淵公園が出来、市民館、プ-ル、郷土博物館、遊歩道などが整備された。此れと同時に多摩川に架橋された二つの橋の一つで人道専用の橋です。
 

 

 



名称:柳淵橋
構造種別:下路トラスド・アーチ
河口からの距離:61.2km
橋の長さ:103m
竣工:1972年(S47)





>>>後書き<<<
赤塚不二夫会館の前で又、カメラトラブルです、今度はカード異常の表示。予備カメラに差し込んでも同じ表示でSDカードが逝かれました。予備カードに交換して復旧。頭から取り直し、早い時期で良かったよ。青梅駅内の絵は帰路の序に撮って一件落着、前回のトラブルはカードがダメになる予兆だったんだな!
次回は多摩川右岸の鮎美橋から万年橋までを紹介します。

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  1. 2013/08/07(水) 03:00:00|
  2. 多摩川

Scene-41 多摩川右岸 『調布橋、鮎美橋』


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今回は、多摩川右岸の圏央道多摩川橋から調布橋と鮎美橋までを紹介します。圏央道多摩川橋から先には河川敷の遊歩道が無いので国道411号線沿いに進む事にします。
 

長淵1丁目に愛宕神社が在るので寄りたいのだが、山の中で参道入口の場所が判らん。近くにおばちゃんが居たので聞いてみると、山裾の民家の脇から入るとの事。言われた通り探すと有りましたが、ん~此れは判り難い。木製の神明鳥居が建っていなければ見落とします。参道は斜面に木端が打ち込まれたもので、此のまま進んで神社に着くか不安でしたが5分程で山頂に到着、小さな祠が鎮座していました。創建、祭神等不明、所在:青梅市長淵1-894付近。
 

 

国道411号線に出て暫く進みます。長淵3丁目付近は、数少ない多摩川河川敷に出られる場所なので其処から河原に出ます。河川敷への目標物は長淵水泳場の横、此方はナビで直ぐ判りました。
 

河川敷に出ると遊歩道も獣道も無く、雑木と石ころだらけの河原です。前回紹介の下奥多摩橋の下流からの絵は此処から撮ったものです。雑木の倒木も其の儘で自然環境一杯です。雑木の枝に巣立ちしたばかりのセキレイの雛が停まっています、未だ自分で餌が取れないようで親鶏が餌を運んでは与えていました。
 

 

川縁にガマ、蛙のガマじゃなくて植物のガマが生えています。ガマ(蒲、香蒲)はガマ科ガマ属の多年草の抽水植物で、葉は高さ1~2 mで水中に地下茎を伸ばし夏に円柱形の穂をつける。穂の下部は赤褐色で太く、雌花の集まりでありソーセージに似た形状で美味しそうに見えます。風も少し吹き始め、雑草の群生が風で畝っています、スローシャッターで撮りましたが畝っている雰囲気が判りますか。
 

河原では珍しいブッドレアが咲いています。ブッドレアはフジウツギ属、フジウツギ科の植物で世界に約100種有り、殆どは常緑または落葉性の低木だが、一部に高さ30mに及ぶ高木や、草本もあります。花は長さ1cm程の筒状で、長さ10~50cmの円錐花序がぶら下がります。
 

対岸に此方を見ている人が居ました、監視員かな?暫くしても微動だせずに立っています。ん~おかしいぞ、撮影時はメガネを外しているので遠景が判らないので望遠で見たらマネキンでした!多聞、鮎泥棒の川鵜を追い払う為の案山子ですね。鵜の模型をぶら下げていて良く出来ていますよ。
 

411号線に戻る途中に臨済宗建長寺派の玉泉寺が在ります。玉泉寺は文保年間(1317~1319)に建長寺17世・大古世源を開山として創立された寺院で、青梅市の旧跡に指定されています。江戸時代には境内1900坪に釈迦堂、鐘楼、山門を配置し、末寺17寺を有していましたが、本堂及び講堂を1913年(T2)に焼失、その後再建されています。本尊:十一面観音像、所在:青梅市長淵3-299。
 

 

 

玉泉寺から国道に戻り遡上、長淵郵便局前の交差点を下奥多摩橋と逆方向に行くと鹿島玉川神社が在ります。承平年間(931~938)の創建と口伝されており、以前は鹿島社、鹿島大明神と呼ばれていた。祭神:武甕槌命(たけみかづちのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)、大名牟遅神(おおなむちのかみ)、伊豆能売神(いずのめのかみ)、所在:青梅市長渕2-519。神社入口の大鳥居は2000年(H12)奉納の神明鳥居で、鳥居を潜った右に手水舎が在ります。
 

正面が本殿、手前に狛犬、本殿の屋根は目板打の流し板葺の形式が特徴的で都内でも数少ない作例の一つで都の有形文化財に指定されています。
 

 

国道411号線に戻ります。長淵6丁目付近に有った昔の郵便ポスト、青梅市で見るポストは皆、此の形ですね。長淵7丁目の交差点を右折して調布橋に到着。調布橋から下の多摩川を覗くと川底が良く見え、水質は綺麗です。
 

小泉八雲の描く「雪女」の舞台とされるのが、此の調布橋が架かるかつての調布村です。調布橋(千ケ瀬町側)の袂には「雪おんな縁の地」の碑が立てられています。因みに「雪女」の粗筋は、『武蔵の国のある村に、老いた茂作と若い巳之吉という2人のキコリが住んでおり、ある冬の日、吹雪で帰れなくなった二人は、近くの小屋で寒さをしのぎ寝ていた。その夜、巳之吉は顔に吹き付ける雪で目を覚ますと、白ずくめの美しい女が居て、寝ていた茂作に女が白い息を吹き掛けると茂作は凍死してしまう。女は巳之吉にも息を吹き掛けようと巳之吉に覆い被さるが、暫く巳之吉を見つめ、笑みを浮かべて囁く。「あの老人のように殺そうと思ったが、お前は若く綺麗だから、助けてあげる。だが今夜の事を誰にも言ってはならぬ、言ったら命は無いと思え!」。
それから数年経ち巳之吉は、お雪と云う、美しい女性と出会い結婚し子供が出来る。お雪はとても良く出来た妻だが、不思議な事に何年経っても老いる事が無かった。ある夜、お雪に巳之吉が言う。「お前を見ていると、十八歳の頃の不思議な出来事を思い出す。お前にソックリな女に出会ったのだ。恐ろしい出来事だったが、あれは夢だったのか、それとも雪女だったのか?」。巳之吉がそう言うと、お雪は突然立ち上り言った。「其の時お前が見たのは私だ!あの時お前に、その出来事を人にしゃべったら殺すと言った。だが、此処で寝ている子供を見ていると、どうしてお前を殺せようか。どうか子供の面倒を見ておくれ」。そう言うとお雪の体は溶けて白い霧になり、煙出しから消えた。それ以来、お雪の姿を見たものは無かった。』と云う話です。
 

『#52調布橋』は、多摩川右岸の長淵と左岸の千ケ瀬町に架かり、都道31号青梅あきる野線秋川街道が通る橋です。1889年(M22)に上長淵、下長淵、友田、河辺、千ケ瀬、駒木野の六村落が調布村に制定され、多摩川の往来は千ケ瀬の渡しにより行なっていたが、増水による渡し船の欠航が相次ぐ事から村有志により1922年(T11)に吊り橋(調布橋)を完成させた。其の後、1935年(S10)に東京府によりアーチ橋に、1993年(H5)に三代目のローゼ桁橋に架け替えられています。
 

 

 



名称:調布橋
構造種別:上路鋼ローゼ桁
河口からの距離:59.8km
橋の長さ:113m
竣工:1993年(H5)






秋川街道を山側に400m程進むと、変わった狛犬が居る天祖神社が在るので行きたいと思います。街道途中に藍染工房の壺草苑(こそうえん)が在りました。藍染の原料は蒅(すくも)と言う蓼藍(たであい)という植物の葉を乾燥させ、さらに発酵させた状態のもので、発酵させる事により、蓼藍の葉の中に含まれるインジカンという成分を藍染に必要な色素インジゴに変化させます。此処では藍染体験も受付けている様で、お手軽コース(3日前迄に予約必要)はハンカチ(¥1260)、バンダナ(¥1890)で体験出来ます。所在:青梅市長渕8-200。
 

壺草苑の先に天祖神社の入口が在り、入口に1921年(T10)奉納の神明鳥居、二ノ鳥居は明神鳥居です。創建不詳、祭神:天照皇大神、豊受比売大神、所在:青梅市長渕8-780。
 

二ノ鳥居前に居る狛犬は1924年(T13)に摂政宮殿下(皇太子時代の昭和天皇)御婚儀記念として奉納されたものです。「獅子山」と呼ばれる珍しいタイプで、溶岩の築山の上から親獅子が下に居る子獅子を見下ろしています。
 

参道石段を上がり切ると右手に手水舎、正面が本殿です。
 

 

神社横の斜面はカタクリの群生地になっています。又、天祖神社脇は長淵山ハイキングコースが通り、旧二ツ塚峠~馬引沢峠~赤ぼっこ~天狗岩~要害山(412m)~愛宕山へと続いています。
 

国道に戻り、今回最終地点の鮎美橋へ向かいます。「かんぽの宿」手前の坂道を下ると鮎美橋の手前に青梅市郷土博物館が在ります。休館日:月曜日、入館料:無料、所在:青梅市駒木町1-684。
 

 

入口に1945年(S20)の八王子空襲の時に柚木町山林に墜落した、B29爆撃機のエンジンの一部が展示されています。多摩地区まで空襲に来た理由は、武蔵野の中島飛行機などの工場がある事、又、八王子駅は中央本線、横浜線、八高線が通っていて鉄道の重要都市と位置付けられていたからである。其の横には大日本帝国陸軍の重爆撃機「飛龍」のエンジンも並んでいます。此方は飛行トラブルで墜落した残骸です。
 

郷土博物館の手前には1979年(S54)に北小曾木村(現在の青梅市成木の夕倉地区)から移築され、国の重要文化財に指定されている旧宮崎家の古民家が在ります。一般的な農民の家で、此の地方独特の杉皮や茅を交互に混ぜて葺く屋根の葺き方が特徴的です。外には醤油用の仕込み樽(直径:190cm、深さ:170cm)や、明治時代から戦前にかけて木材や砂利の輸送手段として利用されていた荷馬車も展示されています。
 

 

郷土博物館の前に多摩川が流れていて、此処も河原に降りる事が出来、鮎美橋の上流ではコロガシでアユ釣りに興じる人々が居ます。河原に千鳥草が咲いていましたが、石ころの隙間から出たばかりの弱々しい姿です。千鳥草は、きんぽうげ科、一年草の宿根草で欧州、北米等に分布、似ている花のデルフィニウムは園芸品種です。
 

今回終着地点の『#53鮎美橋』を紹介します。鮎美橋は人道専用橋で釜の淵公園に架けられた二つの橋の一つで、多摩川に初めて架けられた斜張橋です。

 

 

 



名称:鮎美橋
構造種別:2径間斜張桁
河口からの距離:60.6km
橋の長さ:120m
竣工:1983年(S58)





>>>後書き<<<
天祖神社に在った「獅子山」と呼ばれる珍しいタイプの狛犬、参道の石段はキツイが、珍しい物が見られて良かったです。次回は多摩川左岸の下奥多摩橋から柳淵橋までを紹介します。
尿管結石の成分結果が判りました、シュウ酸カルシウムでした。食物中のシュウ酸が体内で吸収されると腎臓で尿中のカルシウムと結合して出来ます。シュウ酸が体内に吸収される前にカルシウムと結合させて排泄させる方法として、牛乳の摂取が効果的です。魚によるカルシウム摂取も良いのですが結石で入院した、さかなクンの様に食べ過ぎると魚に含まれるプリン体の影響で尿酸値が上がり尿酸結石が出来る事も有ります。一番有効なのは尿中のカルシウム濃度を下げる事で、1日に2リットルの水分を飲み、結石が出来ても小さいうちに尿と一緒に流すのが、お勧めとの事でした。

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  1. 2013/08/02(金) 03:00:00|
  2. 多摩川

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