ぶらっと遡上探索

河川沿いの散策、橋と付近の名所を写真で紹介します。偶にSpotで色々と...

Spot-9 鎌倉 『北鎌倉から長谷』


This best shot


今月は忘年会のシーズンですが、以前の職場から忘年会の御案内を受け、参加する事になりました。例年、泊まり掛けの忘年会であり、金曜日終業後の移動と云う事もあり会社から交通の便が良い、何時もの熱海です。宴会は夕刻からの開始だ。なので、其の前に途中の鎌倉で降りて散策した内容をSpotで紹介します。
川崎、大船経由でJR横須賀線の北鎌倉駅に10:06に到着、先ずは駅前の臨済宗円覚寺派の大本山である円覚寺(えんがくじ)からです。鎌倉時代の1282年(弘安5)に北条時宗が元寇(2度の蒙古襲来)における戦没者追悼の為、中国僧の無学祖元を招いて創建した寺院です。山号:瑞鹿山、本尊:宝冠釈迦如来像、所在:鎌倉市山ノ内409、拝観料:¥300。
 

改札を出て直ぐ左手に円覚寺総門が見え、其の先に三門、仏殿が直線上に並んでいます。仏殿堂内には本尊が安置され、天井画の「白龍図」は前田青邨の監修で日本画家守屋多々志が描いたものです。
 

 

本尊は冠を被っているので宝冠釈迦如来と呼ばれています。1563年(永禄6)の大火で焼失した際に顔のみが救出され、1625年(寛永2)の仏殿再建時に補造されています。其れと同時に、本尊の両脇に梵天と帝釈天が祀られています。
 

県道21号横浜鎌倉線沿いに南東へ1km程の処に臨済宗建長寺派の大本山、建長寺が在ります。鎌倉時代の1253年(建長5)の創建で、開基は鎌倉幕府第5代執権北条時頼です。山号:巨福山(こふくさん)、寺号:建長興国禅寺、本尊:地蔵菩薩像、所在:神奈川県鎌倉市山ノ内8、拝観料:¥300。入口の総門は1783年(天明3)の建立で、京都の般舟三昧院から移築されたものです。総門額の「巨」の字の3画目の下に、余分な点が書き加えられている事で字に安定感が出ているとされるとの事。ん~本当かね、間違えちゃったんじゃないの?
参道を進むと三門(山門)が待ち受けています、1775年(安永4)の建立で、重要文化財に指定されています。銅板葺きの二重門で、関東大震災で倒壊した後、再建されています。
 

三門の後ろに仏殿(重要文化財)。芝増上寺に在った徳川秀忠夫人崇源院の霊屋を建て替えた際に譲渡されたもので、1647年(正保4)に移築されたものです。仏殿の天井は格天井で、本尊の地蔵菩薩坐像、千体地蔵菩薩立像、千手観音坐像、伽藍神像などが安置されています。仏殿の後ろ両脇にビャクシン(白槙)が植えられていますが、開山以来の樹齢約750年と云われている古木です。
 

 

仏殿の後ろに法堂(はっとう)、此れも重要文化財です、1814年(文化11)の建立で、内部に釈迦苦行像や千手観音坐像が安置されています。鎌倉最大級の木造建築で天井画は小泉淳作筆の雲龍図です。仏教において、龍は仏の教えを人々に伝えると云われ、「法の雨を降らす」という意味から天井画に多く描かれています。
 

 

法堂の左後方に在るのが唐門(重要文化財)で方丈入口の門です。仏殿と同じく、崇源院霊屋から移築したものです。紅葉も終わりに近く、落葉を待つだけですね。
 

建長寺を出て県道21号を進み、お洒落なトンネルの先200m程で鶴岡八幡宮の西参道の鳥居が左に見えます。此処からも入れますが、説明がややこしくなるので境内正面鳥居(三の鳥居)から入ります。
 

鳥居は一の鳥居から三の鳥居まで在りますが、一の鳥居は三の鳥居から1300m離れている処に在るのでパス、500m先の二の鳥居から紹介します。二の鳥居から段葛(だんかずら)と呼ばれる一段高い参道が始まり、此の辺りの幅は4m程ですが、三の鳥居付近では幅が3m程になっています。此れは目の錯覚を利用して参道を実際より長く見せ、奥の本殿を厳かに見せる為の造りとなっています。
 

境内の源平池を横切るように架けられているのが石造りの太鼓橋で、創建当時は木造の朱塗りだった事から赤橋と呼ばれていたそうです。太鼓橋の右手に、北条政子が建立したと伝わっている旗上弁財天が在ります。源平池にはカモが沢山泳いでいます、多摩川ではあまり見かけなかったオナガガモです。居る処には居るもんだね!こんなに沢山の群れは初めてだ。ん~、近くでおばちゃんが餌付けしてんのか、成る臍。
 

 

参道脇に手水舎、奥に舞殿と本宮が在ります。舞殿は下拝殿とも呼ばれています。当日は、新年の五穀豊作を約束してくれる神を祀る準備をする為の宗教行事である、煤払いが行なわれていました。毎年、正月の準備を始める「事始め」の13日に行なっているそうで、巫女や神職ら約100人が総出で、長さ5mの煤竹やハタキで掃除です。屋根上は重機まで動員して本格的な大掃除ですね。
 

 

舞殿の後ろに61段の大石段が在ります。左横には樹齢1000年とされる大銀杏が聳えていたのですが、2010年(H22)に強風で折れてしまい、現在は根本部分のみが残されています。大石段を登りきると桜門、其の奥に拝殿と繋がった本宮が在ります。本宮は上宮とも呼ばれ、1828年(文政11)に徳川家斉が再建した、流権現造りの建物で国の重要文化財に指定されています。
鶴岡八幡宮は1063年(康平6)に河内国を本拠地とする源頼義が、前九年の役での戦勝を祈願した京都の石清水八幡宮を鎌倉の由比郷鶴岡に鶴岡若宮として勧請したのが始まり。祭神:応神天皇、比売神、神功皇后、所在:鎌倉市雪ノ下2-1-31。
 

 

参道を引返して、県道311号鎌倉葉山線の交差点まで進み西方向に右折、1300m程進むと右手に甘縄神明神社の参道が見えます。甘縄神明神社は、710年(和銅3)行基の草創により染谷太郎時忠が山上に神明宮、麓に神輿山円徳寺を建立、後に寺号を甘縄院と名付けたのが始まりで、鎌倉最古の神社と云われています。旧社殿は関東大震災で損壊し、現在の社殿は1937年(S12)に新築されています。祭神:天照大神、伊邪那岐尊、倉稻魂命、武甕槌命、菅原道真公、所在:鎌倉市長谷1-12-1。入口鳥居は当然、神明鳥居。狛犬は社殿の新築と同時期に奉納されています。
 

 

 

県道311号線を300m程進むと長谷寺ですが、其の前に南に在る御霊(ごりょう)神社に寄ります。長谷寺への道の1本隣の細道を進んでいくと東参道の神明鳥居1923年(T12奉納)の前に出ます。通称、権五郎神社として知られている神社で創建は不詳、元は関東平氏五家の始祖である、鎌倉氏・梶原氏・村岡氏・長尾氏・大庭氏の5名の霊を祀った神社で在ったとされ、五霊から転じて御霊神社と呼ばれています。祭神:鎌倉権五郎景政、所在:鎌倉市坂ノ下4-9。正面の鳥居は2011年(H23)奉納の新しい明神鳥居で、境内の直前は江ノ電が通過するので参拝用に踏切が在ります。境内に聳えるタブノキは、樹高20m、推定樹齢350年に達し、鎌倉市の天然記念物に指定されています。
 

 

正面に本殿が位置し、右側に石神神社など境内社が8社祀られています。本殿前の狛犬は1913年(T2)奉納。丸石が2つ並んでいます、祭神景正公が手玉に取り、袂に入れたと伝えられる公の人知を超えた霊才を示す重量の石で、手玉石が28貫(105kg)、袂石が16貫(60kg)です。
 

 

 

御霊神社東参道脇に長谷寺の駐車場裏口が在ったので、ショートカットして長谷寺に行きます。正式名は海光山慈照院長谷寺と号し、通称の長谷観音として親しまれている浄土宗系統の単立寺院で、736年(天平8)の創建と伝えられています。本尊:十一面観音菩薩像、所在:鎌倉市長谷3-11-2。入口に飾られた鮮やかな赤提灯が特徴の山門から入りたい所ですがNG、左横の入山受付で入山料:¥300を徴収されます。下境内の池を渡り、山腹に切り開かれた上境内に行く参道の途中に地蔵堂が在ります。
 

上境内の右端に鐘楼堂、現在掛かっている梵鐘は1984年(S59)に鋳造された新しいもので、1264年(文永1)に造られた古い梵鐘は、国の重要文化財に指定されていて宝物館に収蔵展示されています。隣に阿弥陀堂が在ります、厄除阿弥陀と呼ばれ鎌倉六阿弥陀の一つに数えられ、源頼朝公の厄災消除を祈願して造立されたと云う伝承があります。其の隣の建物が観音堂で、本尊の十一面観音菩薩立像が祀られています。(十一面観音菩薩立像は撮影禁止でした)
 

 

観音堂の左手に位置するのが大黒堂で、鎌倉江ノ島七福神の大黒天像が祀られています。左側には、内部に回転式の書架を備える輪蔵が納められた経蔵が在ります。
 

下境内に降りると弁天堂が在ります。弘法大師が刻んだと云われる弁財天像(宝物館に収蔵)が祀られています。弁天堂の奥へ進むと、弘法大師参籠の地と伝わる弁天窟が在り、其の名に因み窟内壁面には弁財天と十六童子が彫られています。下境内の橋に新しく出来た書院が在りますが、建物の中は、写経をする人以外は入れません。なので、門から中庭、枯山水をバシャッ。なんか京都ぽっいね。
 

 

下境内には妙智池と放生池が在り、菖蒲や紫陽花が池の周りや参道脇に配されていますが、今の時期は残念な季節で春に来たい場所ですね。山門前の右手に寺務所と軒続きに在るのが、平成になってから完成した純木造りの本堂で、専ら壇徒の法要に使用されていて一般には非公開です。
 

鎌倉と言ったら大仏、本日メインの浄土宗高徳院へ行きます。長谷寺から高徳院入口まで約500m、県道32号藤沢鎌倉線を遡上します。入口の山門は、18世紀初頭、内部に安置された一対の仁王像と共に他所より移築されたもので、仁王門と呼ばれています。高徳院の創建は不詳、山号:大異山、本尊:阿弥陀如来像、所在:鎌倉市長谷4-2-28。
 

銅造阿弥陀如来坐像は1252年(建長4)から10年の歳月を掛けて造られた、鎌倉時代を代表する仏教彫刻として国宝に指定されています。原型の作者は不明で、鋳工として丹治久友、大野五郎右衛門らが関わっている事が知られています。像高:約11.3m、耐震補強工事の際にジャッキ23台で大仏を持ち上げ、其の下に秤を入れて測定した重量は約121tonです。
 

 

大仏の後ろ側に観月堂が在ります。15世紀中頃、漢陽の朝鮮王宮内に建築されたと伝えられる建物で、1924年(T13)に所持者の杉野喜精(山一合資会社(後の山一證券)社長)より移築・寄贈されたものです。内部には、徳川秀忠が所持していたとされる聖観音像が安置されています。
 

海の近くまで来ているので富士山が見える海岸、稲村ケ崎まで行きます。長谷駅から稲村ケ崎駅まで1.6km、歩き疲れたので江ノ電で行きます。鎌倉市内でも風が少し吹いていましたが、海岸沿いに出ると猛烈な強風(風速10m前後)で、帽子が飛ばされてしまいます。風で海岸の砂が飛ばされ砂嵐状態、ひぇ~、砂粒が顔に当たって痛いよ~。富士山が見えるポイントまで歩けましぇ~ん!適当に海辺の絵を撮って退散です。ダウンのポッケにお土産の砂が一杯入っていました。
 

 

 

熱海の忘年会へ行くまで時間が余ったので、鎌倉駅周辺の寺社をブラブラします。駅の南東300m程の処に在る八雲神社。平安時代永保年間、源新羅三郎義光が鎌倉に疫病が流行しているのを見て、厄除神として霊験あらたかな京都の祇園社を勧請したと伝えられています。祭神:須佐之男命、稲田比売命、所在:鎌倉市大町1-11-22。入口に明神型の一の鳥居、奥に二の鳥居、正面に拝殿が位置します。
 

八雲神社と鎌倉駅までの中間に在った本覚寺。日蓮宗の本山で山号は妙厳山。身延山の久遠寺にあった日蓮の遺骨を分骨した為、東身延とも呼ばれています。本尊:釈迦三尊像、所在:鎌倉市小町1-12-12。入口の楼門は江戸時代の建立で、明治初期に三浦半島の寺院から移設したと云われています。右手には幕府の裏鬼門にあたるとして幕府の守り神として建立された夷堂が在ります。現在の建物は1981年(S56)に再建されたものです。正面が本堂で1919年(T8)の創建。右横に祖師分骨堂、分骨堂は日朝上人の時に、日蓮聖人の遺骨を此処に分骨し、東身延としてわざわざ身延山にお参りしなくても済むようにしたものです。お正月の飾り付け準備用の枠柱が邪魔ですね。
 

 

 

時間になったので、鎌倉駅から大船経由で熱海に向かいます。忘年会の参加者は21名、宴会、ビンゴ、カラオケ、ボウリングなど盛り沢山の催し物を計画された幹事さん、ご苦労様でした。歩き疲れた脚を温泉で癒し、楽しい時を過ごせました。宴会内容は掲載スペースも無くなり、地域限定秘密保護法に触れるので割愛、ホテルからの眺望だけ載せます。
 

>>>後書き<<<
今年は暑夏→寒冬のパターンだそうで、東京も例年よりも1週間早い降雪予報が出ていますね。エジプトで雪が降るなど、地球が異常な状態です。遡上探索では天気の良い日を選んで出掛けていますが、寒いのは苦手。防寒対策を完璧にして出陣です。次回は本編に戻り、隅田川左岸の総武本線橋梁から遡上して、駒形橋、吾妻橋までを紹介します。

テーマ:風景写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/12/18(水) 02:22:03|
  2. 鎌倉

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