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ぶらっと遡上探索

河川沿いの散策、橋と付近の名所を写真で紹介します。偶にSpotで色々と...

Spot-88 横浜『三渓園の紅葉』

This best shot
 
次回アップ予定:Scene-536 妙正寺川『宮満寿人道橋~鷺宮橋』 (2019/12/10 12:00)

現在、掲載中の遡上河川の妙正寺川も残り数話で終わりになります。次弾の河川として横浜に在る大岡川を遡上しており、横浜地区には頻繁に訪れています。紅葉のスポット記事が続いている序で、横浜の紅葉として三渓園を見て来ましたので紹介します。各駅からアクセス出来ますが、JR根岸駅前からの市バス101系で行きます。乗車時間は約10分、本牧バス停で下車してセブンの横を南方向に600m進むと三渓園の正門です。





 三渓園は明治時代末から大正時代にかけて、
 製糸・生糸貿易で財を成した実業家の原富太郎氏が
 造り上げた庭園です。

 1906年(M39)に庭園が一般に公開され、敷地面積
 17.5haの敷地に京都や鎌倉などから集められた
 歴史的建造物17棟の日本建築が配置されています。
 富太郎氏は、茶人としても知られ、号は「三渓」で
 庭園の名前にもなっています。

 所在:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1。
 入園料は700円、横浜市民はシニア割引で200円。













正門から入ると大池です。池の左後方に三重塔も見えますね、天気予報では午後に晴れとなっていましたが、雲が取れずにハズレでした。


池の中央には野鳥が沢山居ます、殆どがキンクロハジロです。岸辺にダイサギが水面を眺めています。視線の先には鯉の群れ、えっ、コイを狙ってんかい?いいえ、鯉用の投げ入れ餌(棒麩)を失敬するみたいです。人が寄っても逃げませんね、「オイ、手ぶらで近づくんじゃねえよ、50円なんだから買ってコイ」と云ってますよ(笑)。


大池を左廻りで進みます。右手最初に見える建物は、■鶴翔閣(かくしょうかく)です。建築年:1902年(M35)、横浜市指定有形文化財。原富太郎氏が住まいとして建てた、旧原家住宅です。貸出施設になっていて、当日は結婚披露宴で貸し切り。中に寄れませんでした。


睡蓮池の先、右手が内苑で、原家が私庭として使用していたエリアです、■御門(ごもん)から入ります。建築年:1708年(宝永5)頃、横浜市指定有形文化財。京都東山の西方寺に在った薬医門で、大正時代の移築です。並びの建物が■白雲邸(はくうんてい)で、建築年:1920年(T9)、横浜市指定有形文化財。原富太郎氏が隠居所として夫人と共に暮らした数寄屋風建築です。


御門から120m程先、右手に見えるお堂が■旧天瑞寺寿塔覆堂(てんずいじじゅとうおおいどう)です。建築年:1591年(天正19)、重要文化財。豊臣秀吉が母の長寿を祝って建てた寿塔を覆う為の建物と云われています。京都の旧大徳寺塔頭天瑞寺より1902年(M35)の移築です。堂の扉に迦陵頻伽(かりょうびんが)の彫刻が見られます、上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物で、極楽浄土に住んでいるそうです。


寿塔覆堂の脇に木橋が架かり、中間に四阿が在ります。■亭榭(ていしゃ)と呼ばれていますが、建築年は不明、京都高台寺の観月台を模して造られたそうで、観月台と同じく檜皮葺に唐破風です。


木橋を渡り右手の建物が■臨春閣(りんしゅんかく)で、建築物:1649年(慶安2)、重要文化財。紀州徳川家が別邸として和歌山県岩出町の紀ノ川畔に建てられた巌出御殿で、1917年(T6)の移築です。狩野派の襖絵(複製)が見られます。数寄屋風書院の建物で、屋根は檜皮葺き、庇は杮葺き。玄関、第一屋、第二屋は工事中なので、画は在りません。


臨春閣先の石段を上がり切ると、■月華殿(げっかでん)です。建築年:1603年(慶長8)、重要文化財。初代徳川家康により京都伏見城内に建てられた大名来城の際の控え所で、1918年(T7)の移築です。屋根は檜皮葺き、入母屋造、庇は杮葺きです。




月華殿の左手奥に■天授院(てんじゅいん)が在ります。建築年:1651年(慶安4)、重要文化財。元は鎌倉市の心平寺に在った地蔵堂で、1916年(T5)の移築です。建築様式は禅宗様で、原家の持仏堂でした。近くにモミジの木は沢山在るのですが、紅葉が遅れてますね。此のままだと、紅葉する前に茶枯れてしまいそうです。


天授院から下に降りると右手に■聴秋閣(ちょうしゅうかく)が在ります。建築年:1623年(元和9)、重要文化財。徳川家光が二条城内に「三笠閣」と称して建て、後に家光の乳母である春日局に下賜された楼閣建築です。江戸屋敷や東京府の二条家などへの移築を経て、1922年(T11)に三渓園に移築され、聴秋閣と云う名称になっています。




聴秋閣の南側の建物が■春草廬(しゅんそうろ)で、小間は安土桃山時代建築の茶室です。重要文化財。先程の月華殿と同じく、三室戸寺金蔵院より1918年(T7)に移築されました。元は同院の客殿であった月華殿に付属していた茶室でしたが切り離され、新たに八畳の広間と水屋が増設されています。屋根は杮葺き、切妻造です。近くに在る石棺は、奈良海竜王寺付近で出土したもので、春草廬とは無関係です。


春草蘆から50m程東へ進むと、■蓮華院(れんげいん)です。建築年:1917年(T6)で、元は、春草廬の位置に在りましたが、原富太郎氏による竹林に在る茶室という構想で、現在の竹林の傍に再築されました。


蓮華院から御門方向へ戻り、内苑を出ます。右手方向に菊花展が開催されていました。色々な種類の菊が咲いています、花弁の内側が紅色の奴、巴錦って云うんだね。


此処からが、1906年(M39)に一般に公開されたエリアの外苑になります。前方の小山の上に、三重塔が見えます。■旧燈明寺三重塔で、建築年:1457年(康正3)、重要文化財。三溪園を象徴とする建物で、京都府相楽郡加茂町から1914年(T3)の移築です。膝痛が治っていないので、山登りはパスして、園内からのショットを並べますね。


南へ60m程進むと、■林洞庵(りんどうあん)です。建築年:1970年(S45)。宗徧流林洞会から寄贈された茶室で、八畳の広間と四畳の小間からなっています。


林洞庵から南100m先に、■旧東慶寺仏殿(とうけいじぶつでん)が見えます。建築年:1634年(寛永11)、重要文化財。鎌倉市東慶寺にあった禅宗様の仏殿で1907年(M40)に移築されました。


仏殿から北に60m程戻り、右手の寒霞橋を渡った先に■横笛庵(よこぶえあん)が在ります。建築年:1908年(M41)。奈良の法華寺から移築されたと云われる田舎家風草庵ですが、詳細は不明。横笛は高倉天皇の中宮建礼門院に仕え、平清盛の従者である斉藤時頼と悲恋に終わった女性だそうです。
此の時季の花に代わり、彩を放つ低木が■フユサンゴ(冬珊瑚):ナス科です。オレンジ色で美味しそうな実ですが有毒です。緑色のホオズキぽっい、小さな実(1cm)が在りました、何でしょうね。ホオズキの仲間でググルと■ヒロハフウリンホオズキ(広葉風鈴酸漿):ナス科ホオズキ属の1年草で、熱帯アメリカ原産の帰化植物でした。




横笛庵の南隣に見える茅葺屋根の建物が■旧矢箆原家(やのはらけ)住宅。建築年は江戸時代後期の1750年頃の合掌造民家です、重要文化財。岐阜県大野郡荘川村岩瀬(白川郷)に在り、ダム建設により三溪園に寄贈される事になり、1960年(S35)の移築です。


旧矢箆原家住宅が三渓園内の南端になります。正門方向へ60m程進むと、大漁地蔵が在ります。かなり傷んでいて古い造りですが、詳細は不明です。此の廻りのモミジは、良い感じで紅葉していますよ。




50m程進むと、■旧燈明寺本堂(とうみょうじほんどう)です。建築年:1457年(康正3)、重要文化財。三重塔と同じ京都燈明寺に在った建物で、1987年(S62)の移設です。池の畔でダイサギが休息ですね。此方も石灯篭脇のベンチで小休止です(笑)。


80m程進むと左手に観心橋が在り、島に■涵花亭(かんかてい)という四阿が在りますが、詳細は不明。


10m先、右手に■三渓園天満宮(てんまんぐう)が在ります。かつて、間門(まかど)天神と云い、三渓園に程近い間門の旧高梨家の先祖が本牧の丘の中腹に建てたもので、1977年(S52)に移転されました。狛犬はかなり古く、左側は頭が崩壊しています、代わりに境内に居たキジトラを狛猫-左としましょう(笑)。




>>>後書き<<<
北東へ600m、正門から出て、今朝乗ってきたバス停から帰ります。
次回は通常Sceneに戻りまして、双鷺橋から継続遡上して、宮満寿人道橋、八幡橋、鷺の橋、土筆橋、白鷺橋、鷺宮橋までの紹介になります。

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  1. 2019/12/06(金) 12:00:00|
  2. 横浜三渓園

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Author:mark60
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